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マカオ—社会

第71回マカオグランプリ・日本勢は小林利徠斗の12位が最高

「第71回マカオグランプリ」が11月14日~17日にギア・サーキットで開催され、メインレースの「FIAフォーミュラ・リージョナル・ワールドカップ」はポールポジションで発進したウーゴ・ウゴチュクウ(R-ACE GP)がトップをキープして優勝を飾った。

昨年までのFIA F3車両からマシンが変わり、史上初めてフォーミュラ・リージョナル(FR)車両のタトゥース「T-318」を使用して争われたが、日本からは、小川颯太(TGM Grand Prix)、佐藤凛太郎(TGM Grand Prix)、小林利徠斗(TOM’S Formula)、中村仁(TOM’S Formula)が参戦。いずれもギア・サーキット初挑戦となったが、日本勢最上位は小林利徠斗の12位となった。2001年にマカオグランプリを制した佐藤琢磨を父に持つ佐藤凛太郎が注目されたが、決勝では1周目にクラッシュとなりリタイヤで終わった。

初日から台風の影響下、予選から決勝までの4日間を雨に見舞われ「モーターサイクルグランプリ」がキャンセルされるなど大幅なスケジュール変更を余儀なくされた。路面がドライからウェットへ、ウェットからドライへと目まぐるしく変わるうえに、路面の急激な温度変化に加え、サーキット内でもドライとウェットの路面が共存するというドライバーなかせの環境の下、ギア・サーキットの経験者も少なく(27名中ギア・サーキット経験者は9名)、選手の技量が昨年のF3より低いことも影響したのか、予選、決勝ともクラッシュが続発し、赤旗での一時中断が頻発した。再開後もマシントラブルや観客の傘がコースに舞い落ちるなどでセーフティカーがそのたびに出動する中、決勝は黄旗下でチェッカーを迎えるという、ドライバー、観客ともフラストを抱えるレース展開となった。

本大会には「マカオグランプリ – FIA FRワールドカップ」、「マカオGTカップ – FIA GTワールドカップ」など、計7レースに180選手が参加し、4日間累計の入場者数は延べ約10.1万人(主催者発表)で、70回記念の約9.9万人、コロナ前2019年の約8.6万人を上回った。ギア・サーキット(東望洋跑道)は高度なドライブテクニックを要求される難関コースとして知られ過去には、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハー、ミカ・ハッキネンが参加し、後にF1に昇格し名ドライバーとなった。

(取材:佐野照章)

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