セントラルで9月8日に行われた米国に干渉を要求するデモ行進が暴徒化し各地で放火や破壊活動が行われた。
9日付香港各紙によると、デモ行進は「香港人権・民主祈祷会」と題し、セントラルの遮打花園か在香港マカオ米国総領事館まで行進。大量の米国旗と「トランプ大統領、香港を解放してください」などの横断幕を掲げ、米議会で「香港人権および民主法」を可決するよう求めた。
午後2時に始まったデモは最初だけ秩序を保っていたが、3時ごろには多くの過激なデモ隊がセントラル駅で破壊行為を始めたため、香港鉄路(MTRC)はセントラル駅を閉鎖、列車は通過することとなった。終審法院(最高裁判所)付近でデモ隊が駅のJ3出口を塞いだのに始まり、駅構内には警官が配備された。デモ隊はD1、D2、F出口も塞ぎ、駅構内に向けてレンガなどを投げた。J1、J3出口のガラスを割り、ペダーストリートとF出口で放火した。
その後デモ隊は東へ向かい、ヘネシーロード、湾仔の警察本部前、皇后大道東などでバリケードを作ったり信号機を破壊。湾仔駅でも施設を破壊した。6時半ごろには銅鑼湾のそごう前などを占拠し、警官隊が催涙弾で排除し、駅に逃げ込んだところを逮捕した。警察は9日の記者会見で、6日から9日未明までにデモ活動に関連して157人(14~63歳)を逮捕したと発表した。
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