全国政協の董建華・副主席(元行政長官)は7月31日、団結香港基金の昼食会で講演し、逃亡犯条例の改正をめぐる騒動に触れた。
8月1日付香港各紙によると、董氏は「香港はまさに前代未聞の台風による襲撃を受けている」と形容し、今回の政治騒動は規模が大きく組織的で緻密に隠蔽され、外部勢力の介入を裏付ける理由があるとして「数々の痕跡が台湾と米国を示している」と言及した。
外国の政治家と反中勢力は香港と中国本土の制度の差異を利用し、香港市民の共産党恐怖症を扇動し、香港を国際パワーゲームの戦場、中央に敵対する基地にして中国をけん制する駒にするのが根本的な目的と指摘。抗議活動が続けば長期的には市民の就業や生計に影響すると警鐘を鳴らした。
さらに「逃亡犯条例の改正反対」のスローガンが「光復香港、時代革命」に変わった時、抗議活動は立法会議事堂包囲から中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)襲撃に変わったことを挙げ、1国2制度の原則に抵触し公然と中央の権威に挑戦する段階に来たと非難。こうした衝突を続ければ1国2制度に裂け目ができ「香港市民が有していた生活方式、各種権利と自由は何によって保障されるのか」と問いかけた。
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