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香港―経済

米大統領選の結果に香港も戦々恐々

トランプ氏の米国大統領再選は、香港に駐在する米国人ビジネスマンや駐在員に喜びと不安をもたらしただけでなく、香港の人々にも不安を与えている。11月7日付香港各紙によると、一部の学者はトランプ氏が大統領に当選後、中国と貿易戦争を開始し、香港の輸出入や経済回復に悪影響を与えると考えている。しかし一部の学者は、民主党のイデオロギーと比較して、トランプ氏はビジネスマン精神で国を統治しており、それが交渉を通じて中国と米国の包括的な「対決」を遅らせる機会を中国に与え、それが香港に受動的に利益をもたらす可能性があると指摘している。

香港のアメリカ商工会議所は開票のライブ中継を開催し、多くの商工会議所の代表者が出席して見守った。商工会議所の翁以登・会頭は、香港と米国の貿易関係は緊密であり、経済界はより安定したビジネス環境を望んでおり、選挙については中米貿易戦争を懸念していると指摘。トランプ氏の当選後はさらに競争が激化するだろうが、香港には依然として競争力があり、会員は引き続き香港に留まり発展することを望んでいると述べた。現場にいた多くの取材対象者はハリス氏への支持を表明し、「トランプ氏は最悪だ」と率直に言う人もいたほか、トランプ氏が当選したら彼の「狂気の政策」が米国の地位に影響を与えるのではないかと心配する人もいた。ただし誰が選出されても香港の発展には影響を与えないと誰もがみている。

マーク・モリス在香港マカオ米国総領事は、香港は米中関係の重要な部分を占めており、香港の人権問題に関して両国には明らかな相違があるが、米国は香港の法執行、麻薬対策、気候変動、グリーン金融などの分野ですると述べた。トランプ氏の当選が香港に与える影響については学者たちの意見が分かれている。全国香港マカオ研究会の劉兆佳・顧問は、トランプ氏が当選した後は、中国からの輸入品に大幅な関税を課す可能性があると推測している。これは香港の輸出入と経済回復に悪影響を与えるだろうが、中央政府は香港が中国と米国の間の交渉カードになることを許さないと強調した。

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