消費者委員会は先ごろ、香港域内で流通しているポータブルタイプの紫外線殺菌消毒器の性能検査を実施し、その結果を2月17日に発表した。同日付香港メディアによると、調べたのは価格が220~1480ドルで、中国本土および韓国産の8種。検体の殺菌効果はいずれも97%以上に達することが確認されたものの、ウイルス感染を抑制する効果は15~99・99%と製品によって異なることが分かった。また6種は、光生物の安全性については中程度から高程度の危険レベルであることが判明。人体の皮膚や眼部にこの製品の紫外線が触れるとヤケドなどの健康被害が起きる可能性がある。また、長時間照射したり多量のUVCを浴びた場合には結膜炎や白内障、皮膚の炎症、老化、皮膚ガンなどのリスクが高まるという。消費者委は紫外線殺菌消毒器の使用に関して制限が多いと指摘。例えば、物品の表面が平らで滑らか、遮るものはないか、照射範囲が有効かどうかなどによって効果は左右されるため、補助的な使用に限られるという。これに対し、75%濃度のアルコールによる消毒のほうが比較的安定した効果が得られるとしている。
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