漁農自然護理署は先ごろ、絶滅危惧種の亀29匹の不法飼育を摘発したと発表した。7月27日付政府公報によると、摘発のきっかけは昨年10月、不法に野生の亀を捕獲している人物がいるとの通報が香港警察に寄せられたこと。その後、警察と漁農自然護理署が連携して捜査を進め、7月19日に容疑者の男の家宅捜索を行い、生きた亀29匹と捕獲器具を発見した。見つかったのは、オオアタマガメ14匹、セマルハコガメ2匹、マレーハコガメ4匹、オオヤマガメ2匹、ワトルネックソフトシェルタートル(スッポン科)4匹、クサガメ3匹。亀のものと見られる卵も7個押収した。29匹は条例で保護されている絶滅危惧種だという。オオアタマガメとクサガメは香港でも野生で生息している種だが、容疑者が亀たちをどこで入手したかはまだ分かっていない。容疑者はメッセージアプリのグループチャットを使って亀を販売しようとしていたものと見られている。香港では絶滅危惧動植物保護条例に違反した場合、1000万ドル以下の罰金及び禁固10年に処せられる。(写真・政府新聞処)
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