香港と中国本土の政治・経済・社会ニュースを日本語で速報します
華南―経済

美容業界の祭典「コスモプロフ アジア香港2025」開催

 香港で1111日~14日、「COSMOPROF Asia Hong Kong 2025(コスモプロフ・アジア香港2025)」が開催された。世界中から多くの美容業界関係者が集結したほか、粤港澳大湾区(GBA)の美容業界団体による初の協力プラットフォームが発足した。(編集部 楢橋里彩)

pastedGraphic.png   

世界の美容業界が香港に集結

アジア太平洋地域の美容および化粧品業界を代表する B2B プラットフォームとして、会期中には 46 の経済圏から 1,687 の出展者が集結。今年は過去の来場者数を大きく上回る7万人以上を動員し、大盛況となった。

pastedGraphic_1.png

美容トレンドや技術革新、市場動向を体験できるだけでなく、世界中のバイヤーやメーカーとの新たなビジネスパートナーシップを築く絶好の機会を提供。AI を活用したマッチメイキングシステムによってサポートされており、ブランドと意思決定者の間でターゲットを絞った効率的な会議を保証し、長期的なパートナーシップと商業的成功を促進した。

pastedGraphic_2.png

会場には、オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、香港、イタリア、日本、韓国、フィリピン、ポーランド、シンガポール、スペイン、スイス、台湾、タイ、アメリカの計16の団体および国・地域パビリオンが設置され、多様な製品とサービスが紹介された。日本からは30社近くが参加し、J-Beautyの質の高さと革新性をアピールした。

pastedGraphic_3.png

開催概要

「COSMOPROF Asia Hong Kong 2025」は、美容関連商品を扱う「Cosmoprof Asia」と、原料・包装に特化したサプライヤー部門「Cosmopack Asia」の二部構成で開催。

Cosmopack Asia

会期: 2025年11月11日(火)~11月13日(木)

会場: AsiaWorld-Expo (アジアワールドエキスポ)

内容: 化粧品・インナーケアなどのサプライチェーンが集結し、OEM・ODM・PB製造、化粧品原料・処方、容器包装、美容機器など、最先端の技術とソリューションが展示された。今回初開催された「BIFA (Beauty Ingredients & Formulation Asia)」では、美容専門家による科学、イノベーション、処方の探求が活発に行われ、注目を集めた。

Cosmoprof Asia

会期: 2025年11月12日(水)~11月14日(金)

会場: Hong Kong Convention & Exhibition Centre (香港コンベンション&エキシビションセンター)

内容: 香水、化粧品、ネイル、パーソナルケア製品、サロン・スパ向け製品、ヘアケア製品、ナチュラル・オーガニック製品など、幅広い美容関連の完成品が展示され、最新の美容トレンドが披露された。

粤港澳大湾区の美容産業が連携、日本人専門家も登壇

展示会の重要な共催イベントとして、香港美容業界が共催する「知恵を繋ぎ、粤港澳大湾区を繋ぎ、アジアに繁栄を」をテーマとしたフォーラムが11月13日に開催され、同時に「粤港澳大湾区9+2美容産業連携・発展プラットフォーム」が発足した。

pastedGraphic_4.png

これは、GBAにおける美容産業初の連携プラットフォームとなる。リソースの共有と地域間の協力促進を目的とし、香港をアジアの「ビューティーキャピタル」へと共同で推進するもので、大湾区の美容業界にとって新たなマイルストーンとなる。

特区政府政制及内地事務局の胡健民・副局長をはじめ、大湾区9+2都市の美容業界団体の代表者14名がプラットフォームの誕生を見守り、大湾区美容産業の新たなステージの幕開けを告げた。

フォーラムには大湾区の「9+2」都市から美容業界のリーダー、専門家、企業代表が集結し、美容産業のイノベーション、地域連携、市場拡大戦略について議論が交わされた。これにより大湾区美容産業の深化と国際展開が促進された。

pastedGraphic_5.png

また、「美容業界の職人魂 — 科学研究からブランディングまで成功事例の共有」をテーマにしたフォーラムでは、『AGA薄毛治療革命』の著者であり日本の育毛専門家である湘南AGAクリニック新宿南口院院長の笠井 敬一郎氏と、中部地方の美容サロンを経営し、日本のフィットネスブランド株式会社アレンの代表取締役会長の川森重樹氏が登壇。

笠井氏は、長年にわたる頭皮と髪の悩みに関する研究に基づき、5年前にアレンと出会い次世代エクソソームベースの頭皮美容液の開発に成功したと述べ、髪の悩みを抱える人々の問題を解決し、自信を高める手助けをしたいと語った。また、川森氏は、権威ある専門家である笠井氏との協業を光栄に思い、アレンは安全で効果的な美容製品を通じて、頭皮と髪の悩みを解決し、若々しい肌と美しさを維持できるよう支援したいと述べた。以下は講演後のインタビュー。

インタビュー① 株式会社アレン代表取締役会長 川森 重樹

pastedGraphic_6.png

【プロフィール】1997年に株式会社アレンを設立。化粧品の研究開発・製造・販売・スクール事業・美容室・エステサロンの経営などを含めグループ7社の代表、AEA認定校中部ビューティーアカデミー理事長、日本シニア検定協会理事を務める。化粧品業界に50年間携わっている。また、地域社会への奉仕と還元の実践として、保護司としても長年にわたり活躍するほか、多くのボランティアなどで国際貢献している。

「無添加」から生まれる信頼と美の未来を追求する

株式会社アレンは、「無添加」にこだわった長年の研究と取り組みに基づき、プロフェッショナルユースの商品として、スキンケア、ヘアケア、ボディケア、フェムケア、サプリメント、美容健康機器などを研究開発・製造・販売。さらに各種スクールやセミナー活動も展開する美容・健康総合メーカーである。

同社の製品力とコンセプトは「粤港澳大湾区9+2美容産業連携・発展プラットフォーム」でも注目を集めた。特に、エイジングケアに特化した製品は、世界中のユーザーから支持を受けている。アレンは創業以来、「かかわるすべての人の幸せのために」という企業理念のもと、安全性と効果性を追求した製品開発で美容業界に新たな価値を創造し続けている。

 

pastedGraphic_7.png

アレンの最大の強みは、徹底した品質管理にある。食品卸売業としての出発点から「安心・安全」へのこだわりが、50年以上にわたる「無添加」の商品開発に結実している。また、乳幼児にも安心して使用できる肌に優しい製品を目指し、肌への刺激となる可能性のある成分を排除した無添加処方に徹底的にこだわっている。加えて、化粧品の原料選定においても、将来的な問題を引き起こさない安全で安心な原料を厳選しているため、完成品の安全性にも妥協しない姿勢を貫いている。

グローバルな信頼と美を追求し続けるアレンの挑戦

アレンは、グローバル展開を視野に入れ、無添加にこだわった製品がハラール認証を取得することで、多様な文化を持つ世界中の顧客に安心して届けられている。無添加の理念が品質管理や国際的な基準への対応にも反映されており、中国や台湾での販路拡大にも成功を収め、国際的な信頼を得ている。

pastedGraphic_8.png

「コスモプロフ アジア香港2025」に出展

 

さらに、製品の品質だけでなく、その効果性も各方面から高く評価されている。日本美容企業大賞においては、顧客満足度部門、製品開発部門、企業成長部門、グローバル企業部門の業界最多4冠を達成し、エステセレクションでは8年連続受賞という快挙を成し遂げている。これは、アレンが「世界一お客さまのお役に立てる、結果の出るブランド」を目指している証である。

「年月が経てば経つほど若返る」という川森会長の言葉は、アレンの製品が追求する本質を表している。アレンは、国内外で「美」と「健康」を通じて世界平和に貢献しており、今後の香港やGBA市場での新たな展開に期待を寄せている。

インタビュー② 

湘南AGAクリニック新宿南口院院長 笠井 敬一郎氏

pastedGraphic_9.png

【プロフィール】

島根医科大学医学部を1984年に卒業。1986年より東邦大学大橋病院にて脳神経外科医として勤務後、2009年に美容外科医に転身。湘南美容クリニックで活動開始。自毛植毛の専門医として、3,000例を超える症例を手掛けている。2023年からは湘南AGAクリニック新宿南口院の院長に就任、さらなる医療の発展を目指して日々尽力している。

GBA市場における美容医療の新たな可能性

約40年ぶりに香港を訪れたという笠井氏に、香港、GBAにおける美容医療の可能性と、ご自身の専門分野であるAGA治療(脱毛症の進行抑制と発毛促進を目指す医療)の最新動向について伺った。

笠井氏は、香港が自由貿易港として持つ優位性や、中国人観光客の旺盛な購買意欲、抗老化商品への高い関心を評価し、美容医療市場に大きな可能性を秘めていると強調した。また、GBA圏内での人や物、情報の活発な移動により、香港がGBAの中心となり、東アジアの美容医療市場を牽引することへの期待を述べた。

pastedGraphic_10.png

近年、香港の美容医療市場は急速に発展しており、特に人々の美容意識の高まりとともに、カスタマイズされたスキンケア、医療美容、ハイテク美容機器などの需要が増加している。この動きは、消費者が自分に合った治療法や製品を求める傾向を反映しており、個別化医療が進展している証と言える。

笠井氏が美容医療の世界に転身したのは18年前であるが、その過程でAGA治療の重要性を痛感した。AGA治療においては、内服薬が脱毛の進行を抑える効果が期待できるものの、継続的な服用が必要であり、「完全な治癒ではない」という観点から治療の限界を感じているという。特に、内服薬による治療は、患者にとって心理的な負担や経済的なコストを伴うため、あくまで「一時的な解決策」でしかないと指摘した。

また、植毛手術は多くの患者にとって魅力的な選択肢であるものの、採取できる毛根の限界や植毛後のケアが必要であり、さらにAGAの進行を止める効果が得られないという課題が指摘されている。このため、単なる代替手段ではなく、根本的な解決を求める声が高まっている。

こうしたなか、笠井氏は、AGA治療において新たなアプローチを模索しており、特に毛髪再生に関連する最新技術への期待を寄せている。これらの技術が今後の治療に革命をもたらす可能性があると強調する。

AGA治療を変える最新技術

これらの課題を解決する方法として、笠井氏は「毛髪再生」に最も注目しており、特に以下の最新技術が今後の医療を変える可能性があると強調した。

エクソソーム:細胞間の情報伝達を担う小さな粒子で、発毛促進や毛髪の質の改善、頭皮環境の修復効果が期待されている。毛乳頭細胞を活性化する細胞増殖因子が含まれ、髪の成長を支える健やかな頭皮環境を整えるほか、炎症を抑える効果があるとされている。

幹細胞: ダメージを受けた毛包を修復し、発毛を促す再生医療として注目されており、従来の治療法に比べて持続的な効果が期待される。

笠井氏は、エクソソームと幹細胞技術がもたらす新しい治療法の導入が、患者により良い選択肢を提供し、AGA治療のあり方を根本から変えると確信している。

今なら無料 日刊香港ポストの購読はこちらから
香港メールニュースのご登録

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから