特区政府衛生署衛生防護中心は8月8日、市販の美白クリームに過量の水銀が含まれ、健康被害が出る恐れがあるとして注意を呼び掛けた。同日付政府公報によると、医院管理局が先ごろ1件の水銀中毒について衛生署に通報。体調不良で入院し蛋白尿だと診断された43歳の女性の尿液と血液の検体から参考基準を上回る量の水銀が検出されたという。女性は同一ブランドの2種類の美白クリームを数週間使っていたと話しており、中毒はそのクリームに関係するものと見られている。問題の製品は「Goree Beauty Cream」という美白クリーム。政府ラボで成分検査を行なった結果、同ブランドのクリーム3種類に過量の水銀が含まれていることが判明した。女性は入院しているものの、容体は安定しているそうだ。香港税関ではこの案件を受け、クリームを販売していたセントラルの店舗を調査し、当該3種のクリーム計352個を押収、店の責任者と販売員を消費品安全条例違反容疑で逮捕した。当局では販売禁止を通達するとともに、市民に購入や使用しないよう呼び掛けている。(※写真・政府新聞処)

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