李家超・次期行政長官は5月30日、北京で李克強・首相から香港特区第6期行政長官に任命する国務院第754号令を受け取った。31日付香港各紙によると、習近平・国家主席は同日午後に李氏に接見し、李氏に対して「愛国愛港の立場は堅固で、異なるポストでいずれも職責を履行し、国家の安全を守り香港の繁栄と安定のために貢献した」と評価し、「中央は李氏を十分評価し、十分信任している」と明言した。また昨年以来の新しい選挙制度の下で行われた選挙委員会選挙、立法会議員選挙、行政長官選挙に言及し、「これは1国2制度の方針、香港の実情、香港の発展の需要に符合した政治制度、民主制度であり、さらに大事にして長期的に堅持しなければならない」と指摘した。全国香港マカオ研究会の劉兆佳・副会長は習主席の講話について、「中央にとって新しい選挙制度は、国家の安全を守り、1国2制度の全面的な実践、愛国者治港と香港の繁栄と安定に非常に重要であり、長期的に維持する必要があることを示している。政治体制改革を要求している人は失望だろう」と述べ、今後、選挙制度を改変する場合も愛国者治港をより強固にすることとなり、西側式の民主選挙制度は実施しないとの見方を示した。
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