新界にある米埔自然保護区には湿地が広がり、多くの渡り鳥が飛来することで知られているが、政府漁農自然護理署は1月14日、同保護区の環境サンプルから鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。同日付政府公報によると、香港大学公共衛生学院の研究チームは定期的に同地区を訪れて環境サンプルを採取し鳥インフルに対する監察を行っているが、1月6日に採取したサンプルのうち、鳥の糞のサンプル2個から「H5N8型」のウイルスの検出が確認された。同保護区を管理する世界自然保護基金(WWF)香港支部ではこの報告を受けて、すでに野鳥観測小屋や浮き橋などの参観者用施設の消毒を行ったほか、保護区の入り口に消毒液を設置し出入りする人が靴の底を消毒できるようにしたという。同保護区の3キロ範囲内には養鶏場はないものの、漁農自然護理署では冬シーズンに入って以来、鳥インフルへの警戒を強化している。また、野鳥や家禽類やその糞に接触ないようにし、もし接触した場合はすぐによく手を洗うよう、市民に注意を呼び掛けている。
日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。