香港は土地が狭く遺骨安置所や墓地の不足は社会問題のひとつだ。散骨が可能な自然葬の需要が高まる中、公営の庭園墓地「屯門曾咀記念花園」が3月1日から供用を開始した。同日付政府公報によると、政府が近年、自然葬を推進していることから、市民もエコロジカルでサステナブルな方式で遺骨を処理することを受け入れるようになっているという。食物環境衛生署が管轄するこの庭園墓地は眼前に海が広がる風光明美な景観で、園内には故人を記念する額などが置ける美しいメモリアル・ウォールが設置されている。散骨は遺族自身が行うか当局の職員に委託するかが選べる。また、葬儀を行うことも可能という。散骨するには事前に書類の申請など手続きが必要だが散骨費用は無料のため、多くの市民が利用を希望することが見込まれる。
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