多国籍航空会社が利用する第三者IT通信サービスを提供する国際航空通信グループ(SITA)は3月4日、ハッカーが同社の旅客サービスシステムに保存されている旅客データベースに侵入し、ワンワールドと一部のスターアライアンス加盟航空会社の200万人以上の乗客の個人情報が流出したと発表した。7日付香港各紙によると、今回の事件にはキャセイパシフィック航空やユナイテッド航空など12社が関与していたことが明らかになった。SITAによると、影響を受けた顧客や関連するすべての組織に連絡して封じ込め措置を講じ、セキュリティーインシデント対応チームが調査を開始したという。問題のシステムは、両アライアンスの会員のマイレージステータスの確認を容易にするために使用されている。影響を受けた航空会社の声明によると、流出した情報は乗客名、会員レベル、会員番号に限定され、会員パスワード、クレジットカード情報、座席予約、パスポート番号などの個人情報は目下流出していないと説明している。

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