特区政府衛生署は12月23日、公共化学検査所が行った11種類のゲノム配列解析の結果、2つのサンプルから初めて英国の変異種ウイルスとの適合性が確認されたと発表した。24日付香港各紙によると、2つのサンプルはいずれも英国から香港に戻った男子学生であることがわかった。変異種ウイルスの感染力の強さをかんがみて政府は防疫条例を改正し、特区政府食物及衛生局局長に海外からの帰還者の検疫期間を最大28日まで延長できる権限を付与することにした。これまで英国からの入境者は指定検疫ホテルでの14日間の検疫後、自宅で7日間隔離となっていたが、これを指定検疫ホテルで21日間の検疫を受けることに変更した。英国の変異種ウイルスは極めて感染力が強く、多くの国・地域で変異型ウイルス流入を阻止するために英国からのフライト乗り入れを禁止している。特区政府衛生防護中心によると、変異種ウイルスが確認された14歳の男性は7日にCX252便で香港に戻り、到着時に診断を受け現在は安定した状態。同行していた3人の同級生は21日に検疫を終えたが、さらに7日間隔離して詳細な分析を行うこととなった。もう1人の患者は17歳男性で単身で帰港。13日にVS206便で香港に到着し、到着時に感染が確認されて入院し、すでに退院した。
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