海外にいる香港市民や留学生が香港に戻ってくるにつれて新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)の感染者が急激に増えている。
3月20日の香港メディアによると、19日午後4時までに新たに16人の感染者が確認され、大部分は海外渡航歴がある人だった。うち3人はセントラルの蘭桂坊または付近にあるフィットネスクラブ「ピュア・フィットネス」を訪れていたことが分かった。18日に感染が確認された3人を合わせると6人が蘭桂坊を訪れたことになる。18日に確認された3人は海外渡航歴はない。19日に確認された3人のうち1人は2月15~23日に北海道に滞在し、発症前に「ピュア・フィットネス」を訪れた。もう1人は3月6~9日にシンガポールに滞在、残り1人は上海に滞在していた。「ピュア・フィットネス」は19日夜、セントラルの3店舗は2週間休業すると発表した。
香港大学感染及伝染病中心の何栢良・総監は今後2~4週間に多くの人がウイルス蔓延地域から香港に戻るため、少なくとも200人の感染者が海外から流入するとの見通しを示した。何総監は「香港はすでに戦時状態に突入した」と述べ、市民に当面はバーやフィットネスセンターには行かないよう呼びかけた。
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