特区政府食物環境衛生署は6月29日、2023年5月の蚊(ヒトスジシマカ)の「繁殖指数」を発表した。繁殖指数は香港域内64カ所に設置した産卵器から計測しており、20%を超えると警戒ラインとされる。香港全体の平均は16・4%だったが、19カ所で20%を超えていた。地区別で最も指数が高かったのは新界西貢区の牛寮の44・4%だ。香港島では西環(ケネディータウン)が28・4%、九龍側では楽富西が25・4%と高めだった。一方、産卵器に何匹の蚊が入っていたかを示す「密度指数」は、香港全体の平均が1・4だったことから蚊の成体の数は多くはないと考えられるという。同署では、高温多湿の夏季は蚊の繁殖に有利だと指摘。水溝のそうじをする、水たまりをなくすなど衛生環境に留意して蚊の繁殖を防ぐことが重要という。また、蚊の繁殖を発見した場合はホットライン1823へ通報するよう呼び掛けている。
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