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香港―経済

行政会議、北環線幹線鉄道計画承認

行政長官と行政会議は4月8日、鉄道条例(第519条)に基づき北環線幹線の鉄道計画を承認した。同日の政府新聞公報によると、北環線沿線の開発スピードに対応して、北環線建設プロジェクトは2つのフェーズに分けて実施される。第一段階では、既存のMTR東部線落馬洲支線トンネルの上に古洞駅を建設する予定。古洞駅建設プロジェクトは2023年9月に着工し、古洞北新開発区への大規模な新規居住者の流入に合わせて2027年の完成を目指している。第2フェーズは北環線の幹線で、既存の屯馬線錦上路駅と古洞駅を結び、途中の3つの駅である凹頭駅、牛潭尾駅、新田駅を含む10.7キロメートルの鉄道を建設する。北環線幹線の詳細な計画と設計はほぼ完了しており、準備工事も開始されている。目標は2034年までに幹線工事を完了することとなっている。

政府報道官は「北環線幹線は北部都会区の主要交通網となり、沿線の開発潜在力を解き放つ。また、既存の屯馬線、東部線と接続し、新界と九龍の都市部を走る環状鉄道を形成し、既存の鉄道網の接続を大幅に改善する。北環線幹線が開通すると、錦上路駅と古洞駅間の移動時間は現在のピーク時の約60~80分から約12分に大幅に短縮されると予想される」と述べた。

北環線幹線の当初の計画は2023年10月6日に公示され、その後2回修正された。最初の修正案は2024年5月3日に官報に掲載され、2番目の修正案は2024年8月30日に官報に掲載された。政府は受け取った異議に関してMTRコーポレーションと協力して各意見の正当性を慎重に検討し、異議申し立て人と会って鉄道計画を説明し、彼らの意見に応えた。撤回されなかった異議はすべて執行理事会に審議のため付託された。報道官は「MTRコーポレーションは北環線幹線プロジェクトを進めるにあたり、引き続き関係する利害関係者と緊密なコミュニケーションを維持する。さらにMTRコーポレーションは、プロジェクトの環境への影響を最小限に抑えるために、環境保護局長が発行した環境許可証に定められた条件を遵守する必要がある」と述べた。

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