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香港―政治

行政長官選で中央の制御力削がれる

香港大学社会科学学院の丘梓勤・講師は11月24日に行われた区議会議員選挙の結果を受けて行政長官選挙への影響について分析した。

25日の香港メディアによると、丘講師は「区議会選挙はこれまで候補者の地域でのサービスや実績を重視していたが、今回は地域活動を長年運営してきた親政府派がみな落選した」と述べ、選挙人は今回の選挙を通じて逃亡犯条例改正騒動の処理をめぐって政府と親政府派に対する不満を表明したと分析。今回の選挙では民主派が大多数の議席を占めたことから、立法会の職能別選出枠での区議会第1枠と第2枠の計6議席の選出に影響するほか、行政長官を選出する選挙委員会で117議席を獲得する可能性が高いとみる。それによって中央が行政長官選挙をコントロールする能力が削減されるとの見方を示した。

一方で香港中文大学政治・行政学系の蔡子強・講師は、民主派が選挙委員会で新たに117議席を獲得したとして、前回の実績と合わせても約450議席となり、まだ過半数には届かないと指摘。ただし財界など他の分野と戦略的に連合すれば過半数に達して行政長官選挙に影響を及ぼすことができ、中央が警戒することになる説明した。

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