香港島薄扶林で12月8日に発生した誘拐事件の詳細な経緯が明らかになった。10日付香港各紙によると、寿司屋を経営する日本人の娘(生後19カ月)が8日朝にフィリピン人家政婦(39歳)とともにプレイスクールに向かう際、自宅から10分の道中で突然ミニバンから降りた2人の男に拉致されて車に乗せられ、元朗・八郷の村落にあるコンテナ内に監禁された。拉致現場を目撃した通行人が警察に通報し、警官が現場に急行し付近一帯を封鎖し、各管区にミニバンの行方を追うよう指示した。事件発生から3時間足らず後、誘拐犯がまだ身代金要求もしていないうちにフィリピン人家政婦が機を見て娘を連れて脱出して助けを求めた。警察の追跡捜査によって9日未明に犯人らの車を発見し、容疑者1人を逮捕した。被害者が監禁されていた場所は村落の空き地に長年にわたって放置された黄色いコンテナで、周辺には約20棟の戸建て住宅が建てられているが人は住んでいない。
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