陳茂波・財政長官は12月15日、財政予算案に関する政府の公開諮問が正式に開始されたことを発表する最新プロモーションビデオを発表した。16日付香港各紙によると、陳長官は、外部環境の継続的な不確実性、複雑かつ絶えず変化する世界的な政治経済状況、香港経済が構造調整の過程にあるという事実に直面して、財政はより慎重に管理される必要があると強調した。しかし同時に、香港経済の加速的な発展を促進することも同様に重要であり、「発展が核心であり、安定が鍵である」と述べた。
香港は1000億ドルの財政赤字に直面しているが、陳長官は公式ブログで「予算案」に関する公開諮問が正式に始まったと述べ、市民に積極的に意見を表明するよう呼び掛けた。陳長官は、困難な外部環境と変化する社会経済状況の中で、市民が協力して香港が現在の苦労して勝ち取った成果を確固たるものにし、より良い目標に向けての進歩を加速できるよう導くことができるとの期待を表明。当局は新たな経済成長ポイントの模索と新市場の開拓に懸命に取り組んでおり、特にイノベーション科学技術の発展を促進する取り組みを強化し続けていると指摘した。工業化に向けてイノベーションとテクノロジーの開発を加速することに加え、テクノロジーを活用してあらゆる階層の生産性を向上させることにも取り組んでおり、関連する取り組みは徐々に成果を上げているという。
陳長官は10月の香港の小売り総売上高が月次ベースで回復し、レストランの収益がここ数カ月ほぼ安定していると指摘。これに先立ち、深セン居住者向けのマルチビザが復活・拡大され、香港を訪れる中国本土からの観光客が大幅に増加した。先週末に香港を訪れた本土からの観光客の平均数は13万人を超え、先月の週末平均数より15%以上、昨年12月の最初の週末より20%以上多かった。東南アジア諸国からの観光客の数は新型コロナ流行前の水準に近い水準に戻った。地元の小売り、飲食、観光関連産業の業績が大幅に高まっているという。啓徳体育園は来年3月に正式オープンする予定で、第1四半期にはさらに大規模な国際イベントやカンファレンスが香港で開催される予定で、市場がさらに刺激され、投資家の前向きなマインドで香港への投資とビジネスが促進されると考えられている。

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