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香港―経済

輸出伸び率はマイナス4%と予測

香港貿易発展局(HKTDC)は9月23日、輸出の景況を表す最新の輸出指数を発表した。

同日の香港メディアによると、第3四半期の輸出指数は27.4で、第2四半期に比べ9.9ポイント下落。景況の分かれ目である50を下回り、2008年の金融危機の際の過去最低のレベルに近づいた。今年通年の輸出総額伸び率予測は先に発表した2%からマイナス4%に下方修正した。今年の輸出総額伸び率を下方修正するのは2回目となり、09年以降で最悪の伸び率になると予測している。香港企業に対するアンケート調査では、半分余りが米中貿易摩擦のマイナス影響を受けていると回答。73%の企業はバイヤーから受注を削減され、44%は価格引き下げの圧力をかけられ、約27%は受注を取り消されたという。

HKTDCの関家明・研究総監は「受注の削減または取り消しの状況は以前に比べ深刻となっている。香港企業は新興市場の開拓を加速させるべき」と述べ、東南アジア諸国連合(ASEAN)、ラテンアメリカ、中東での市場開拓を促した。近年、香港からこれら市場への輸出は大きな伸びを見せており、今にASEANは香港にとって米国に代わる第2の輸出市場になると指摘した。また昨今のデモ活動が交通に影響をもたらしているが、貿易貨物は90%がコンテナターミナルを経由して輸出入されるため、貨物輸送への影響は限定的とみる。ただし貿易総額で見るとコンテナターミナル経由の割合は小さく、航空輸送が80%を占めているため、航空貨物がデモの影響を受けることに懸念を示し

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