オスカー受賞の英国人監督であるマルコム・クラーク氏が、２０１９年の逃亡犯条例の改正反対デモのドキュメンタリー映画を製作していることが分かった。６月７日付香港各紙によると、クラーク氏の映画は３カ月後に完成予定で、まず香港で上映する。クラーク氏はインタビューで同映画を製作したきっかけについて「逃亡犯条例の改正反対デモに関する西側メディアの報道の多くは偏向している」と語り、映画製作にあたり政治的立場の異なる立法会議員３人、代表的な運動リーダーの若者、記者に取材したことを明かした。映画を通じて逃亡犯条例の改正反対デモの全面的な姿を観客に見てもらいたいとして、「あなたの見たことだけを信じず、人々があなたに言ったことだけを信じず、自身で理解、研究しなければならない」と述べた。クラーク氏は黒澤明監督の『羅生門』に啓発され、１つの事件も異なる人が自身の身分や角度によって異なる理解が生まれることが分かったことを紹介し、逃亡犯条例の改正反対デモの全貌を描くのは簡単なことではないと語った。
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