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香港―政治

逃亡犯条例の改正阻止へ立法会包囲

立法会で6月12日に逃亡犯条例の改正が審議されるのに向け、過激な勢力は11日深夜から立法会議事堂の包囲を開始し、12日早朝から分散して議事堂や特区政府本庁舎を襲撃する行動を計画している。

11日の香港メディアによると、9日のデモを主催した民間人権陣線は12日午前10時~午後10時に立法会議事堂前での集会を予定している。一方、9日深夜に発生したデモ隊の暴徒化は「海富放題」という1万6000人余りのユーザーを抱えるテレグラムのチャットを通じて指示が出されていた。このチャットのリーダーは「9日の行動はウォーミングアップにすぎず、12日の行動規模は10倍」と表明。2014年に発生した台湾の「ヒマワリ学生運動」にならって立法会議事堂の占拠を狙っており、その行動を「ヒマワリ学生運動2.0」または「ハナズオウ行動」と呼んでいる。

SNSなどでは「11日午後11時から5万人を集めて徹夜で議事堂を包囲し、12日は香港全域でストライキと授業ボイコットを行い午前11時までに議事堂周辺に集まり審議を阻止する」と呼びかけている。リーダーらは何通りもの議事堂襲撃作戦を策定し、手製の火炎瓶やリチウム爆弾、小型クロスボウ(十字弓)を用意するもようだ。そのほかにも車両で道路を塞ぐことや、女性は胸で男性警官にぶつかり痴漢と叫ぶなどの作戦も考えている。警察は11日夜から議事堂周囲に1000人以上の警官を配備し立法会の正常な運営を確保する構えだ。

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