立法会で6月12日から逃亡犯条例改正の審議が再開するのに合わせ、前夜からデモ隊が議事堂周辺に集まり、朝には金鐘一帯の道路が占拠された。
同日の香港メディアによると、立法会では逃亡犯条例改正案が20日に可決される見込みであるため、民間人権陣線は12日から20日まで立法会議事堂を包囲すると宣言。17日は香港全域でストライキと授業ボイコットを行って改正に反対するよう呼びかけた。警察には集会の申請を出したものの、許可は得られていないもようだ。
警察は「ネット上で警官の銃を奪ったり煙幕弾で混乱をもたらすよう呼びかけている者がいる」と指摘し、混乱の際には適切な武力で制止すると述べた。米国総領事館は11日午後11時過ぎにネット上で在港の国民に金鐘に近づかないよう呼びかけた。立法会秘書処も12日午前零時、周辺が危険な状況にあるとの警報を発令し、事前登録した5人以外すべての職員の通行証は失効と発表。
12日午前8時ごろ、議事堂を包囲しているデモ隊が龍和道の警察の警戒線を突破し、鉄柵などで道路を塞いで交通を妨害。最前列のデモ隊はゴーグルやヘルメットを着けて雨を持つなどの装備をしているほか、歩道のブロックを掘り出している者も現れた。夏慤道にもデモ隊があふれ、午前9時8分にMTRの列車は警察の要請に応じて金鐘駅を通過したが、10分後に停車を回復。デモ隊は夏慤道と龍和道を占拠したが、警察は当面デモ隊を排除しないと強調した。

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