香港では新型コロナウイルス感染症(COVID―19)ワクチンの接種率が低いため数百万本のワクチンが廃棄されることが報じられ、特区政府が釈明した。5月25日の香港メディアによると、特区政府スポークスマンはバイオNテックのワクチンについて、世界ではワクチンの供給がひっ迫していることから過剰なワクチンは世界保健機関(WHO)を通じてワクチンを必要としている他の地域に寄付する可能性を示した。さらに「ワクチンに対する市民の需要が突然大幅に高まったとしても、今年中に補充することは不可能」と表明した。同日までに香港に到着した科興生物とバイオNテックのワクチンはそれぞれ200万本。このうち未使用のワクチンは科興生物が105万本、バイオNテックが84万本。バイオNテックのワクチンは超低温で保存しなければならず使用期限も短く、香港到着後の3~4カ月で期限切れとなる。現在の在庫は8月半ばに期限切れとなるため、接種量が足りなければ貴重なワクチンを浪費することとなる。
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