新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行でマスク着用が義務付けられたが、新型コロナ流行から1年で香港市民が消費したマスクは20億枚に上るとみられている。2月15日付香港各紙によると、環境保護団体「緑領行動(グリーナーズ・アクション)」は過去1カ月、人々のマスク使用習慣に関するオンライン調査を実施。回答者の92%が使い捨てマスクを習慣的に使用していると回答していることから、新型コロナ流行開始から1年間で香港では合計20億枚の使い捨てマスクが消費されたと推定している。また再利用可能なマスクを使用しているのは10%未満に過ぎないことが分かった。グリーナーズ・アクションは市場に出回っているいくつかの再利用可能なマスクを調査したところ、高度なろ過機能を備えており、使い捨てマスクに劣らない防護能力を持っていると指摘した。マスク選びの重要度については、使い捨てマスクを使用している回答者は、防護性能が高いマスク(81%)、衛生的なマスク(81%)、自宅に大量のストックがあるマスク(35%)を挙げた。一方、再利用可能なマスクを使用している回答者は、環境保護(93%)、度々購入する必要がない(56%)、平均価格が比較的安い(51%)を挙げており、防護性能を重視する人は21%、衛生面を重視する人は10%にとどまった。グリーナーズ・アクションは、この結果が再利用可能なマスクの防護性能と衛生面についての誤解を反映していると考えている。
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