慈雲山で先ごろ、野生のサルが子猫をさらうハプニングが発生したが、数日後に市民によって無事保護された。5月13日付香港各紙によると、サルはメスとみられ、子猫を抱きかかえたまま木に登ったり、どこへ行くにも連れていくほどの愛着ぶり。子猫は野良猫のようだったが、まだ生後3週間くらいのためミルクが必要にもかかわらずサルが子猫を離さないので、数日間にわたり何も口にできず、次第に弱っていったという。事態を知った市民ボランティアが駆け付けると現場に8~10頭のサルが現れその中に子猫を抱いた1匹がいたので何度も救出を試みたが失敗。その後5月11日に別の市民がピーナツとバナナでサルをおびき寄せて子猫と引き離そうとしたものの、別のサルたちは人の手からバナナを奪い取って食べたのに肝心のサルは子猫を手放さなかった。そこで大量のピーナツとバナナを再度与えると、今度はうまくいった。サルが子猫を置いて食べ物に夢中になった隙を見て市民が子猫を保護。人間が子猫を連れ去ってもサルは追いかけたり逆上することはなかったという。ボランティアの話では、サルには子猫を傷付けたりいじめるつもりはなかったようだ。子猫は念のため獣医師の診察を受けたが命に別状はなく、里親を買って出たボランティアメンバーの家に引き取られた。
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