香港の文化行事の要である長洲まんじゅう祭りは、18世紀に長洲島を疫病から救ったという海の神、北帝を祀っている。このお祭りは、民間伝承と歴史が色濃く残っており、2011年には中国の国家無形文化遺産にも登録された。現在も、道教の儀式やライオン・ダンス、そして、代表的なイベントであるまんじゅう塔競争などが、訪れる人々を魅了し続けている。注目イベントのひとつである飄色パレードが5月5日に開催。 パレードでは、子供たちが神々や公人、ポップカルチャーの有名人などに扮して、群衆の上を浮かんでいるかのように行進する。5日から6日にかけての真夜中に行われるまんじゅうレースでは、12人のクライマーが幸運のまんじゅうで覆われた高さ14メートルの塔を駆け上がり、まんじゅうを取り合う。取ったまんじゅうが多ければ多いほど得点が加算され、得点が一番多い人が優勝とる。優勝者には「代々平安賞」が授与される。長洲まんじゅう祭りに合わせて、香港の芸術、クラフト、伝統を紹介する取り組みである「カルチュラル・ビート」の一環として様々なイベントが開催される。


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