中国本土への陸路ルートが拡充されるに連れて、香港と本土を結ぶフェリーの海上ルートは大打撃を受けている。11月3日付香港各紙によると、深中通道(深セン―中山高速道路)が開通して4カ月余りが経過し、累計車両通行量は1000万台を超えた。最近では深セン中山高速道路と南中高速道路を結ぶ南沙線も開通しており、珠江河口の東側と西側の1時間旅行圏が形成されつつある。香港から珠江西岸の中山、珠海、江門などへの所要時間も短縮されている。尖沙咀の中港碼頭(チャイナ・フェリー・ターミナル)の人の流れはさらに減少する可能性があると考えられている。近年、チャイナ・フェリー・ターミナルは高速鉄道の西九龍駅、港珠澳大橋、深中通道の開通により複数の課題に直面している。乗客数の減少は悪化し、2017年の1日あたりの平均乗客数は 9800 人だったが、現在は約 2000 人となっている。立法会の多くの議員は、北上水路ルートの乗客数の減少は避けられない問題であると指摘し、当局に対し出入境時間を延長するために本土の関連部門と交渉するよう求めた。

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