キノコ生産販売大手の株式会社雪国まいたけと料理教室ABC Cooking Studio香港のコラボイベントが中環にある複合商業施設PMQで10月15日に行われた。これは「まいたけ」を香港の人々に知ってもらうために開催されたもので、コラボイベントは初。会場には、KOL、地元メディア関係者らおよそ20名が参加、料理をしながら学ぶイベントとなった。

健康食材としても知られている「まいたけ」の国内生産シェア6割を誇る同社は、昨年夏から本格的に海外への輸出に乗り出している。現在は輸出先首位の香港をはじめ、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、カンボジアなどアジア展開を拡大している。室内栽培のため、昨今の悪天候にも影響されず、安定した生産量を維持、さらに鮮度を維持したまま保存がきくという利点をいかし、コストを抑えた船便での輸出を実現。香港では日系スーパーを中心に卸しており、売上額は前年同時期比200%増と好調に推移しているものの、知名度は決して高くはない。
同社営業本部営業企画部海外事業担当係長の田村良太氏は「認知度をもっとあげていきたい。和食を家庭でつくる香港人も増えているなかで、多くの方に知ってもらうきっかけにできたら」と語った。会場では、まいたけを使ったパスタ、野菜など手軽に作れる3品のメニューを調理し試食。初めて「まいたけ」を食べたという香港人女性は「初めての食感。香りもいいし、体にもいいということなので、今後も積極的に買いたい」と喜んでいた。今年6周年をむかえたABC Cooking Studio香港は、現在香港各地に3店舗展開、会員は2万2000人にのぼる。来年には新たに九龍半島に開店し、海外販路開拓やインバウンド誘致につなげるプロモーション事業を推進する。

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