特区政府統計処は６月２８日、２０２１年５月の貿易統計を発表した。同日付政府公報によると、輸出総額は前年同月比２４・０％増の３９３８億ドルだった。輸入総額は同２６・５％増の４１９３億ドルだった。貿易赤字は輸入総額の６・１％に当たる２５５億ドルだった。地域別統計は、アジア全体への輸出が同２６・２％増加した。中でも増加が目立ったのは、インドは同２８・１％増、フィリピンは同５４・５％、台湾の同３３・５％増、ベトナムは同２８・７％、中国本土の同２６・９％増だった。しかし、日本は５・３％減少した。他地域向けの輸出は全体的に増加。中でも増加が目立ったのが米国の同５・９%増だった。一方、２１年１～５月では、輸出総額は前年同月比２９・４％増、輸入総額は同２５・７％増。貿易赤字は輸入総額の６・２％に当たる１２５０億ドルだった。政府スポークスマンは、５月の輸出は世界的な経済の回復に伴い強い増長を見せ、中国本土およびアジアの多くの市場で増加が顕著であり、欧米市場向け輸出もさらに増加したと指摘。今年１～５月を合計すると貿易総額は２０１８年同期の水準を１２・３％上回る３兆８９５４億ドルに達しており、世界的な需要のリバウンドを受け、短期内は香港の輸出のパフォーマンスに有利だろうとの展望を述べた。
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