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香港―経済

香港の金融業はシンガポールに勝る

香港とシンガポールによるフィンテックセンターの地位の争いが激化しているが、陳茂波・財政長官が香港の金融業がシンガポールに比べ大きな優位性を持っていると説明した。10月10日付香港各紙によると、陳長官は9日、公式ブログで「香港とシンガポールの金融業の比較に多くの人が関心を持っているが、ちまたでの討論はあいまいな印象に依存している」と指摘し、以下のデータを挙げた。(1)香港の金融サービス業の経済貢献は2020年に760米ドルに達し、域内総生産(GDP)の23%を占め、シンガポールの1.5倍(2)昨年の香港株の時価総額は42兆ドル余り、上場企業数は2500社余りで、それぞれシンガポールの8倍と3.7倍(3)昨年の売買成約高は41兆ドルでシンガポールの22倍――。また陳長官は、多くの通貨を持つ東南アジア諸国連合(ASEAN)向けにサービスを行っているシンガポールは外為面で優位性を持つが、香港は世界の主要米ドル取引センターの1つであることと世界最大のオフショア人民元取引ハブであると指摘。そのほか中国本土、韓国に次ぐアジア第3の債券市場であることやグリーン金融市場の急速な発展をあげた。

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