漁農自然護理署は2月4日、香港の養豚場で飼育されている豚から「アフリカ豚熱ウイルス」が検出されたと発表した。同日付政府公報によると、当局が元朗にある養豚場1カ所に赴き場内の異なる畜舎でそれぞれ採取したサンプルを検査したところ、豚6頭に陽性反応が出たという。その6頭はいずれも同一の畜舎内で飼われている豚で、その畜舎内の約240頭は処分された。当局では当該養豚場からの豚の運搬をすでに禁止しているが、別の畜舎のサンプルはすべて陰性で、巡視の際に豚の健康状態に異常は見られなかったため、処分はしないという。一方、当該養豚場から3キロ内の範囲にある養豚場3カ所でも豚の健康状態に異常は見られなかったものの、安全を考慮して豚の運搬を禁止し、ウイルス検査を行う考えだ。また、このたびのウイルスの感染源を調査するという。当局は、アフリカ豚熱ウイルスは人畜共通の伝染病ではなく、家畜から人類には伝染しないと強調。食用のリスクはないとして、豚肉は加熱調理すれば安心して食べられると説明している。
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