カナダの公共政策シンクタンク「フレーザー研究所」は9月10日、「世界経済自由度2020年度リポート」を発表し、香港は引き続き世界で最も自由な経済体と評価された。11日付香港各紙によると、リポートは2018年のデータを基に評価を行い、香港は8.94点(10点満点)でシンガポールを抑えてトップとなった。同リポートの発表が始まってから香港は一貫してトップを維持している。中でも「国際貿易の自由」と「監督管理」は引き続き首位を維持した。ただしリポートは「中国の干渉による民主抗議活動に対する暴力鎮圧と法治の深刻な破壊で香港のトップの座は深刻な脅威を受けており、今後数年のうちに香港の点数は下降する」と指摘した。特区政府は香港が引き続き世界で最も自由な経済体と評価されたことに歓迎を表明したものの、法治が損なわれたとの疑いについては「フレーザー研究所は偏った評価と根拠のない不公平な推測で香港の評価を引き下げようとしている」と批判。表現の自由と平和的集会の権利は基本法で保障されているが、これら権利と自由は絶対的ではなく公共の秩序の必要から法律を通じて制限されると説明した。
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