先ごろ香港のアカデミー賞といわれる香港電影金像奨のノミネート作品が発表された。第40回を迎える今回は本来なら2021年に行われるはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から22年まで開催を延期すると2020年9月に発表された経緯がある。今回も主要タイトルである作品賞や監督賞をはじめ、計19部門から最優秀賞が選ばれることになっている。今回最も多くの部門でノミネートされたのは、香港の歌手・女優として活躍した故・梅艷芳(アニタ・ムイ)さんの半生を描き、昨年公開され興行成績が良かった『梅艷芳』で、作品賞、主演女優賞など12部門でノミネートされた。また、李駿碩氏が脚本を手掛け、香港政府と路上生活者との訴訟という実話を映画化した『濁水漂流』が11部門にノミネートされた。一方、『殺出個黃昏』でリタイアした殺し屋を演じて主演男優賞にノミネートされた謝賢(パトリック・ツェー)が受賞した場合には最年長の影帝(主演男優賞受賞者)となることから期待が集まっている。

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