7月17日、香港のアカデミー賞といわれる香港電影金像奨の受賞作が決まった。第40回を迎える今回は本来なら2021年に行われるはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から22年まで開催を延期すると20年9月に発表された経緯がある。主要タイトルである作品賞や主演男優賞など計19部門から最優秀賞が選ばれ、同日発表された。昨年がんのため亡くなった陳木勝(ベニー・チャン)監督が手掛けた『怒火』が作品賞をはじめ監督賞など計4部門を受賞した。一方、主演男優賞に輝いたのは『殺出個黄昏(邦題・黄昏をぶっ殺せ)』で老齢の殺し屋を演じた謝賢(パトリック・ツェー)(『香港ポスト』印刷版1544号に紹介記事)。謝賢は謝霆鋒(ニコラス・ツェー)の父としても知られる往年の二枚目俳優だが、このたび金像奨史上最高齢にして自身としては初の主演男優賞受賞となった。主演女優賞は『智歯』に主演した中国本土出身の劉雅●だった。『智歯』は脚本賞など計4部門の受賞だ。また、歌手・女優として活躍した故アニタ・ムイさんの半生を描いた『梅艶芳』(本紙1536号に紹介記事)は12部門の最多ノミネートが注目されたが、助演女優賞、新人賞など計5部門の受賞にとどまった。【●=王2つの下に必】

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