汚職を取り締まる政府機関の廉政公署(ICAC)は5月29日、香港サッカーのトップリーグ「香港超級聯賽(香港プレミアリーグ)」の公式戦を含む試合で八百長が行われた疑いがあるとしてコーチと選手を含む計12人を逮捕したことを明らかにした。香港メディアによると、逮捕されたのはトップリーグ所属チームのコーチ1人と選手2人(ミッドフィールダーとゴールキーパー)のほか、2部リーグ所属のコーチや選手ら6人、違法賭博の胴元ら3人で、全員すでに保釈が認められている。八百長は2021年シーズンから3季にわたり行われていたものとみられ、試合中に帽子を被る、上着を着る、水のペットボトルを持ち上げるなどの暗号が使われていた。容疑者は八百長の報酬として1試合につき数千ドルから数万ドルの報酬を得たほか、一部の選手はノミ行為にも関与し二重に利益を得ていたようだ。容疑者の中には1シーズンで100万ドルも違法賭博に投じていた者もいるという。ICACは今後の捜査に影響が出ることを理由に容疑者の所属チーム名や氏名などの個人情報を公表していないが、香港メディアは消息筋の話として、北区を本拠地とするチーム「均業北区(ノースディストリクトFC)」のコーチと選手が関与していると報じた。ICACは昨年5月にもプロサッカーの八百長を摘発している。
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