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香港―社会

香港バド代表、区旗ないユニホームで波紋

開催中の東京五輪に香港代表として参加したバドミントン選手が、香港特別行政区の区旗が印刷されていないユニホームを着て試合に出場したことが一時波紋を呼んだ。香港メディアによると、バドミントン男子代表メンバーの伍家朗選手は五輪参加前にスポンサーであるヨネックスとの契約更新ができず、日本への出発が間近に迫ったためユニホームを自前で準備することにしたという。そして初戦に黒いユニホームで出場したところあらぬ誤解を招き、一部から「ルール違反ではないのか」「香港を代表してプレーする気持ちはないのか」などと批判的な声が出てしまった。これに対し香港バドミントン協会は7月25日に伍選手を擁護する声明を発表。伍選手は出発前スケジュールがタイトで焦っており、試合へ向けたトレーニングに集中していたため区旗の印刷を指示し忘れたようだが、着用したものはルール違反ではないと説明。国際オリンピック委員会の規定に則ってユニホームには選手の姓名と所属地区のオリンピック委員会の名前が入っていれば問題はなく、現地の審判に出場を承認されたと経緯を説明した。また、すでに香港の五輪代表チームの公式スポンサーであるフィラに伍選手へのユニホーム提供を依頼したことも明かしており、以降の練習や試合にはそれを着用する予定という。本件に他意はなく、協会と代表チームとのコミュニケーション不足が招いたもので今後の対応に最善を尽くすとして、騒動への理解を求めた。

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