香港ビジネス協会世界連盟(Federation)主催の国際イベント「第22回香港フォーラム」が11月30日、12月1日にオンライン形式で開催された。2日間にわたり香港の最新状況やビジネス情報について、香港経済界の有力者を招いた講演会やパネルディスカッション、ネットワーキングセッションが開催された。初日に行われた基調講演には特区政府の陳茂波・財政長官が登壇した。香港の経済活動の現状に言及し、今年の通年域内総生産(GDP)伸び率は6.4%と予測。さらに経済自由度が3位となった今年を振り返り 「香港の経済は戻った。内需が戻ってきたことは喜ばしい」と述べ、香港経済の優位性を強調した。
初日のメーンセッションは「イノベーションとサステナビリティを通じた新たなビジネスチャンス」をテーマに、パンデミック後に成功するための鍵と考えられる新たなビジネスについてパネルディスカッションを展開した。2日目は粤港澳大湾区(GBA)の双循環政策とGBA開発の可能性についてなどをテーマを取り上げ、パンデミック後に期待される新ビジネス「ヘルステック・イノベーションとウェルネス」について、香港の若手起業家たちによるパネルディスカッションが行われた。主催の香港ビジネス協会世界連盟 (FHKBAW)は世界各国・地域にある香港ビジネス協会を統括する組織。各国協会間のビジネス面におけるグローバルネットワークの強化・発展に加えビジネスチャンスの発掘を目的として、2000年11月に香港貿易発展局の支援で発足した。 現在、世界35国・地域に約46のメンバー協会があり、総会員数は11,000名以上。香港フォーラムは2000年より年に1回開催されている。
※写真は昨年の開催風景(日本香港協会 全国連合会 提供)

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