香港とマカオの警察が合同でマネーロンダリングの摘発を行い、5月24日に両地合わせて22人(23~60歳)の容疑者を逮捕した。5月25日の香港メディアによると、香港で逮捕されたのは17人で、マカオで逮捕された5人のうち2人は香港身分証を所持していた。容疑者の中にはマネロン犯罪集団の幹部メンバーと傀儡口座の所有者らが含まれる。少なくとも181個の口座を使って取引をして22億ドル以上の不当な利益を得ていたものとみられている。この犯罪集団の手口は、大部分のメンバーをマカオに滞在させ、ネットバンキングで大量の来歴不明の資金を取引。傀儡口座同士で振込を繰り返すなどで大量の取引をつくり出して、当局の追及を難しくしていたようだ。また今回の摘発で、少なくとも32件の詐欺事件にも関与していることが分かった。中国本土の官庁職員を騙る電話詐欺やインターネットのロマンス詐欺など、関与した被害額は8400万ドルに上るという。
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