香港大学医学院は3月22日、6月に全面的に防疫措置を緩和した場合は新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行第6波が触発されるとの見方を示した。23日付香港各紙によると、香港大学医学院は政府の社交距離措置緩和のロードマップに基づき数学模型で推計。4月末から5月初めにかけてウイルスの繁殖率は1以上に上昇し、6月初めに全面的防疫措置が緩和された下で新型コロナ流行第6波が起こり、約2カ月続くとみる。この間にさらに221万人が感染し、1540人が死亡すると予測している。特区政府の専門家顧問で香港大学医学院の梁卓偉・院長は「香港は今のうちに将来の抗疫方針を決定し、引き続きゼロコロナ政策を採用するか、ワクチン接種率と治療薬のカバー率を高めて抑制可能な状況の下で風土病として扱うかを決めるべき」と指摘。ゼロコロナ政策を続けるとしたら全市民強制検査と感染者の隔離作業を万全にしなくてはならないという。ただし2つの政策は同じ目的でもあり、ゼロコロナを中継点、風土病扱いを終着点と形容した。

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