香港大学と香港理工大学は、新型コロナウイルス肺炎(COVID―19)ワクチン開発に力を注いできたものの、これまで現地でのワクチン製造のためのインフラが整っていないことが足かせとなっていました。ワクチン研究開発チームのコーディネーター兼香港大学のチーフ・イノベーション・オフィサーであり副学長のホー・イー・ムー上級顧問は、今年半ばにワクチン工場を提案したものの、政府からの資金援助を拒否され、民間投資家に頼らざるを得なくなったと述べました。半年間の模索を経て、ようやく10億ドルを投資し17万平方フィートの工場を建設するという個人投資家と合意に達しました。双方は今月末に正式に契約を締結、早ければ来年末に「香港独自開発・香港産ワクチン」の生産2000万本を可能にする香港初のワクチン製造工場になると推測されています。来年末までに工場を拡張し年間1億本以上のワクチンを生産する目標を掲げ、ワクチンを粤港澳大湾区や東南アジア諸国に販売することが期待されています。
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