近年は野生のサルやイノシシがエサを求めて市街地に姿を見せる例が増えているが、８月９日は香港島の東部と西部でイノシシがレスキューされる騒動があった。同日の香港メディアによると、同日１１時ごろ、香港島東部の北角（ノースポイント）にあるマンションの管理人が怪しい物音に気が付き、周囲を探したところ、イノシシ３頭とヤマアラシ１頭を発見。４頭は山から引いている水道につながるマンホールに落ちて動けなくなっており、悲鳴を上げていたため通報したという。現場に駆け付けた消防隊員と動物愛護協会の職員がまずイノシシ２頭を救出し、負傷していないことが確認できたのでそのまま野に放した。しかし、残りのイノシシ１頭は痩せ細り目やにが出ていて、ヤマアラシは針を逆立てていたため動物愛護協会が保護し、獣医の診察を受けることになった。一方、同日１７時ごろには香港島西部の堅尼地城（ケネディータウン）で側溝に落ちて身動きが取れなくなっているイノシシ１頭が救助された。イノシシは何度ももがいたものの側溝から抜け出せず、同晩２０時過ぎに獣医が麻酔銃を使ってイノシシを眠らせ、消防隊員らが３人がかりで引き揚げ保護したという。
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