香港日本人倶楽部で9月10日、香港日本語教育研究会の梁安玉(マギー・リョン)会長に対する令和元年春の外国人叙勲勲章伝達式が行われた。梁氏は日本政府より発表された令和元年春の外国人叙勲受章者で、中華人民共和国(香港)における日本語教育の発展に寄与した功績が認められ、旭日小綬章を受章した。
梁氏は2000年に香港日本語教育研究会副会長に就任し、2007年にNPO法人の認可を取り付けるなど,同会の発展に寄与した。また2009年の会長就任後は、香港初の高校生および副学士課程学生のための奨学金と日本研究プロジェクト賞を設立するなど、青少年への日本語教育の奨励に尽力してきた。一方、1985年に香港大学に日本研究学科が設立された際には、日本語および日本文化教師として学生指導に尽力するなど、大学教育者としても日本語教育・日本研究の普及活動に貢献している。
これまで世界20都市で日本語教育研究について講演をしている梁氏は、香港大学卒業後に文部省国費外国人留学生として筑波大学大学院に留学、さらに上智大学国文学で学んだ。「日本の美、奥ゆかしさを学びは、人生の原点。今回の叙勲は、今後の日本語教育、研究の新たな展開への期待になる」と語った。令和元年春の外国人叙勲受章者は世界で142名となっている。
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