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香港―社会

香港映画産業の将来は国産に依存

中国アニメ映画『ナタ2』が香港で公開され好調な滑り出しとなった。2月23日付香港各紙によると、香港映画産業協会の洪祖星・理事長はこのヒットの要因を2つ挙げた。1つ目は、映画自体のクオリティが非常に高かったこと。同作品はすでに国内興行成績の記録をいくつも破り、海外でも絶賛されていた。2つ目は、『ナタ2』が香港の大手配給会社4社によって共同配給され、配給会社や映画館から高く評価され、公開前に十分な宣伝が行われたこと。洪理事長は、プレミア上映には4大配給会社の代表者までが出席し、前例のない出来事だったと指摘。さらに香港の主要メディアが競って報道し、すでに巷では映画の評判が高まっていた。

洪理事長は今回の『ナタ2』が国産映画の香港進出における転機となると確信している。「これまでは中国本土でどんなにヒットした国産映画でも、配給会社が十分な注意を払わなかったため、香港では誰も注目しなかったようだ」と述べたほか、香港映画産業が現在低迷していることを指摘。かつて映画館が頼りにしていたハリウッド映画は衰退し、その市場シェアは40%にまで落ち込んだ。しかし、香港映画は欧米映画の空白を埋めることができず、今後も香港映画産業は国産映画に頼らざるを得ないかもしれないとして、「国産映画は今後、香港で非常に重要な位置を占めることになるかもしれない」と述べた。

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