香港水下考古総会は5月半ば、横瀾島北岸で「香港のタイタニック号」とも呼ばれる100年の歴史を持つ沈没船「新華輪」の残骸を発見した。6月3日の香港メディアによると、「新華輪」は1921年、英国グラスゴーの造船所で製造された蒸気船で、主に上海と香港を往来する客船で定員は570人。1929年1月16日に台風による大きな波で視界が悪かったため、航路から離れて横瀾島北岸で座礁、最終的に沈没し360人が行方不明となり、わずか26人が生還した。船の規模は全長82.3メートル、高さ6.2メートル、幅12.2メートル。総会は今後、海底でさらなる探査を行うために約30日を要し、船のレンタルや酸素ボンベなどの費用で約30万ドルは必要となる。沈没船を保存するため政府に協力を求めている。
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