香港独立派の学生組織「学生動源」の鍾翰林・元召集人(19歳)らが10月27日、在香港米国総領事館に亡命を図って逮捕された。28日付香港各紙によると、鍾氏は7月29日に「香港版国家安全法」違反で逮捕されて保釈中となっており、10月27日は警察に報告のため出頭することになっていた。だが英国在住の香港市民による組織「フレンズオブホンコン」の協力によって米国総領事館に政治庇護を求めようとし、領事館向かいのコーヒーショップで待機しているところを再逮捕された。7月に鍾氏とともに逮捕された「学生動源」メンバーだった何忻諾氏(17歳、鍾氏の恋人)と陳渭賢氏(21歳)も警察に出頭した際に再逮捕された。さらに同日夕方にも「学生動源」元メンバー4人が米国総領事館に亡命を図り失敗した。「学生動源」は6月30日に「香港版国家安全法」の発効とともに解散を宣言したが、台湾、米国、オーストラリアに海外支部を設立し、海外で引き続き「香港独立」を推進すると表明。鍾氏は「学生動源米国支部」「創制独立党」のフェースブックページの管理人として8月に国家分裂を扇動するメッセージを流し続けていた。米国総領事館に庇護を求めようとしたために逃亡リスクが高まったとみなされ、保釈が認められない可能性があるという。

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