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香港―政治

高卒資格試験で日本の侵略美化

5月14日に行われた香港中等教育修了証書(DSE)の歴史科試験で日本の中国侵略を美化するような出題があり物議を醸している。

15日付香港各紙によると、歴史科の試験では60点分を占める「歴史資料題」で4つの問題に答えなければならないが、そのうちの1つは日本の対華援助に関する資料を提示し、受験生らに「1900~45年の間、日本が中国にもたらした利益は弊害より多い」ことに同意するかを問うものだった。

折しも同試験機関で歴史科担当マネジャーである楊穎宇氏がフェースブックで「日本の侵略がなければ新中国はなかった」と発言したことが問題視されたばかりだった。

特区政府教育局は14日、「公開試験の中でこのような出題が出現したことは非常に遺憾であり、譴責する」との声明を発表。「試験で提示されたのは極めて一側面に偏った資料であり、受験生はおそらく偏向した結論に至る。日本の侵略戦争によって苦難を受けた国民の感情と尊厳を深刻に傷つける」と説明した。同日の歴史科試験は5200人余りが受験したが、教育局は15日、試験機関にこの出題の撤回を要求することを決定したと発表した。

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