香港大学防止自殺研究中心は9月10日、2019年の自殺率に関するデータを発表した。同日の香港メディアによると、香港全体の自殺率はわずかに上昇したものの、若者の自殺率は下降したという。19年の自殺率は13で、18年の12・3に比べ上昇したが、香港の人口を加味すると自殺率は国際水準を下回るそうだ。しかし、高齢男性と25~39歳の仕事を持つ女性の自殺率は上昇が目立った。同中心では、高齢男性は助けを求めることは弱者の行いだと考える傾向が強く、プレッシャーにぶち当たっても助けを求めることに抵抗があると分析している。新型コロナウイルス禍の今、感染拡大が市民生活にダメージを与えプレッシャーが大きくなる一方で、ステイホームの時間が増えて家族とのコミュニケーションが多くなって関係が改善していることから、自殺の目立った増加はみられないという。

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