来る9月8日に香港文化中心(香港カルチュラルセンター)で、1988年の香港映画『流金歳月(英題・Last Romance)』の4Kデジタル修復版が世界初上映される。8月2日付政府公報によると、このワールドプレミアは香港文化中心35周年記念イベントの一環で、香港電影資料館の主催によるもの。著名作家の同名小説を改編した『流金歳月』は楊凡監督の美学的な追求が際立つ香港の1980年代の流行文化が表現された作品で、公開以来観衆に強い印象を残した映画のひとつ。香港の人気スターである鍾楚紅(チェリー・チェン)と張曼玉(マギー・チャン)が演じる2人の少女がともに同じ青年を愛してしまい、友情と愛情の苦悩を乗り越え、最後は互いに支え合うという物語だ。その青年を日本人俳優の鶴見辰吾が演じている。上映は9月8日19時30分からの1回のみで、セリフは広東語だが英語と中国語の字幕が付く。チケットは70ドルで、8月9日から城市售票網 (www.urbtix.hk)で販売するほか、電話予約(3166ー1288)が可能。一方、この復刻版上映を記念して、映画の中の場面や製作の裏側を写した写真の展覧会(参観無料)が9月11日から12月30日に香港電影資料館で行われる予定だ。詳細は香港電影資料館のウェブサイトおよび電話2739ー2139で案内している。(※写真・政府新聞処)

日刊香港ポストは月曜から金曜まで配信しています。ウェブ版に掲載されないニュースも掲載しています。時差ゼロで香港や中国各地の現地ニュースをくまなくチェックできます。購読は無料です。登録はこちらから。