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香港―政治

黄之鋒氏がドイツ首相に公開書簡

香港衆志の黄之鋒・秘書長とドイツ在住の香港市民はこのほど、ドイツのメルケル首相あてに公開書簡を発表した。

9月4日の香港メディアによると、公開書簡はドイツ紙『ビルド』に掲載されたもので、メルケル首相が5日に北京に赴くのに合わせたもの。黄氏は書簡の中で「メルケル首相は東ドイツで育ったため、独裁政権の恐怖は直接経験している。香港市民は当時の東ドイツのデモ隊のように非暴力で要求を表明している。しかし基本的な自由と権利を認めず、暴力をふるう独裁政権に直面し、天安門事件の虐殺が再度発生する可能性がある」などと述べ、メルケル首相に「中国は国際法を守らないため、交渉の際は警戒しなくてはならない」と忠告した。

黄氏は3日から台湾に赴き、民進党や時代力量のメンバーらと会談している。台湾訪問はひまわり学生運動のリーダーである林飛帆氏の協力によるものだ。黄氏は6月に刑期満了で出所した後、6月21日の警察本部包囲事件で8月30日に逮捕されたが、当日午後には保釈となり、短期的に香港を離れて講演会や会議に出席することも認められた。

黄氏は「香港の抗争活動を続けるための国際的要素が台湾の総統選挙と米中貿易摩擦」だとして、国慶節(建国記念日)前の週末である28日または29日に台湾市民を総動員して香港を支持する大規模集会を開催することを明らかにした。さらに台湾訪問に続いてドイツ、米国を訪問し、米国ではナンシー・ペロシ下院議長やマルコ・ルビオ上院議員といった反中政治家と面会する予定だ。

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